真っ白でもモコモコとした、綿菓子のような見た目のビションフリーゼ。
まん丸としたかわいらしい容姿ですが、意外と筋肉質な体で運動能力が高い犬種です。
フレンドリーな性格で、初めて犬を飼う人にもおすすめできます。
ビションフリーゼを飼っている方の中には、どんなフードを与えたら良いか迷っている方も多いのではないでしょうか？
今回は、ビションフリーゼに合うドッグフードの選び方とおすすめのフードを紹介します。
目次
ビションフリーゼにとって良いドッグフードとは？
ビションフリーゼは、遺伝疾患が少ない珍しい犬種です。
ただし、全く病気にかからないという訳ではなく、一般的な犬に多い病気には気を付けなければいけません。
真っ白な被毛なので、特に涙やけが目立ちやすい傾向があります。
涙やけとは、目の周りの被毛が涙によって茶色く変色してしまう症状のこと。
実は、涙やけはドッグフード変えることで改善することもあるのです。
穀物や人工添加物が含まれたドッグフードを与えることで、鼻涙管に老廃物が溜まって涙やけを引き起こしてしまうことがあるので、なるべくこのようなものが含まれていないドッグフードを選びましょう。
また、最近は食物アレルギーの犬が多いと言われています。
その原因として、生活環境やストレスなどが挙げられますが、ドッグフードに使われる原材料が体に合わず、アレルギーを発症することもあるため、体を掻くような仕草が多くなったら注意が必要です。
小麦・トウモロコシといった穀物は、アレルギーの原因になりやすいと言われていますので、子犬の頃から動物性タンパク質を主原料に使ったドッグフードを与えるようにすると良いでしょう。
ビションフリーゼにおすすめのドッグフードの選び方
涙やけやアレルギーに気を付けたいビションフリーゼですが、どんな基準でドッグフードを選べば良いのでしょうか。
具体的なポイントを4つ紹介します。
ヒューマングレード
ヒューマングレードとは、人間が食べられるレベルの食材を使ったドッグフードを指します。
一見当たり前のように思いますが、実は安価なドッグフードの中には、人間が口にしない家畜副産物や病気の動物の肉が使われた粗悪なものがあるのも事実です
そういったものを長く与え続けると、犬の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
ドッグフードの安心・安全にこだわるのであれば、ヒューマングレードと記載されたドッグフードを選ぶようにしましょう。
高タンパク質
タンパク質は犬の筋肉や被毛・皮膚を形成するのに大切な栄養素です。
特に、成長期の子犬の時には、高タンパク質な食事が欠かせません。
また、特徴でもあるフワフワの毛並みや毛ヅヤを維持するためにも、良質な動物性タンパク質が重要です。
新鮮な肉や魚を全体の50％以上に使われているものを選ぶようにしましょう。
無添加・グレインフリー
先ほども説明しましたが、ビションフリーゼは涙やけが目立ちやすい犬種です。
消化しづらい人工添加物や穀物をたくさん摂取すると、老廃物になって体内にされてしまいます。
そういった老廃物が涙やけの原因となることがありますので、なるべく避けるようにしましょう。
オメガ３脂肪酸
オメガ3脂肪酸には、皮膚や被毛の健康をサポートしたり血液をサラサラにしたりする働きがあります。
必須脂肪酸は、犬の健康維持に重要な栄養素ですが、体内で生成することができません。
そのため、食事やサプリメントで摂取する必要があります。
オメガ3脂肪酸は、魚を主原料にしたドッグフードやサーモンオイルが含まれているものに多い栄養素なので、こういったものを選ぶのがおすすめです。
ビションフリーゼにおすすめのドッグフード
ビションフリーゼに合うフードの選び方は分かりましたが、たくさんのドッグフードの中からこれらに当てはまるフードを選ぶのはなかなか大変です。
そこで、ビションフリーゼにおすすめのドッグフードを4つ紹介します。
モグワン
モグワンは、ヘルシーなチキンとオメガ3脂肪酸を豊富に含むサーモンが主原料のドッグフードです。
栄養バランスはもちろん、食いつきの良さも重視して作られています。
穀物・添加物は含まれていませんので、アレルギーなどの予防をするにも最適です。
モグワンの口コミ＆評判
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モグワンの口コミを確認したところ「食の細い子が食べてくれた」「食い付きが良い」というものが多く見られました。
栄養バランスはもちろん、厳選した素材で食い付きの良さを重視したフードなので、犬の食い付きや飼い主さんの評価も良いようです。
モグワンの原材料と主な成分
原材料
| チキン&サーモン56%（チキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%）、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル類（硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅（Ⅱ）五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム）、ビタミン類（ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE）、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン（MSM）、コンドロイチン、乳酸菌 |
成分
| 粗タンパク質 | 28％ |
|---|---|
| 脂質 | 12％ |
| 粗繊維 | 3％ |
| 粗灰分 | 8％ |
| 水分 | 8％ |
| オメガ6脂肪酸 | 1.63％ |
| オメガ3脂肪酸 | 1.29％ |
ビションフリーゼにモグワンがおすすめの理由
モグワンは小麦やトウモロコシといった穀物を使用せずに、炭水化物源として消化に良いサツマイモやエンドウ豆が使われているため、穀物が原因で涙やけを起こしているビションフリーゼにおすすめのフードです。
ややカロリーが高いので、運動量が多く活発な子に与えると良いでしょう。
カナガン
全体の60％に良質なチキンを使用した高タンパク質なドッグフードです。
チキンにはタンパク質・リン・ビタミンといった栄養素が豊富に含まれているのに低カロリーなので、体重が気になる犬には特におすすめできます。
カナガンの口コミ＆評判
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カナガンの口コミを調べたところ「喜んで食べてくれる」「安心できる品質」といったコメントが多く確認できました。
犬の嗜好性を高める危険な添加物や穀物が含まれていない点が、飼い主さんからも高く評価されて非常に人気のドッグフードであることが分かります。
カナガンの原材料と主な成分
原材料
| 骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル（硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム）、ビタミン（ビタミンA 16,250IU/kg、ビタミンD3 2,400IU/kg、ビタミンE 240IU/kg）、グルコサミン1000mg/kg、メチルスルフォニルメタン（MSM）1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハ |
成分
| 粗タンパク質 | 33.00％ |
|---|---|
| 脂質 | 17.00％ |
| 粗灰分 | 9.00% |
| 粗繊維 | 3.50％ |
| 水分 | 8.50％ |
| オメガ6脂肪酸 | 2.80％ |
| オメガ3脂肪酸 | 0.90％ |
| リン | 1.42% |
| マグネシウム | 0.10% |
| ナトリウム | 0.60% |
| カルシウム | 1.86% |
| カリウム | 0.60% |
ビションフリーゼにカナガンがおすすめの理由
カナガンはモグワンよりも高タンパクのドッグフードですので、より活発なビションフリーゼにおすすめです。
また、食が細くフードを食べてくれないという場合でも、少量で充分な栄養を補うことができます。
モグワン同様、グレインフリー・無添加で、涙やけが気になる犬にもぜひ与えてみてください。
ナチュロル
ナチュロルは、数少ないグレインフリー・無添加の国産ドッグフードです。
使われている原材料は全てヒューマングレードのもので、パッケージには産地までしっかりと記載されています。
犬が消化を苦手とする小麦やトウモロコシは不使用なので、アレルギーが気になるビションフリーゼにもおすすめです。
ナチュロルの口コミ＆評判
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SNSの口コミでは「安定して食べてくれる」「香りが良い」「毛ヅヤが良くなった」といったコメントが多く確認できました。
ナチュロルには安定・持続型ビタミンCが1,000mg/kgも配合されているため、毛ヅヤや皮膚のサポートに最適であると言えます。
ビションフリーゼの真っ白でフワフワの毛並みの維持にもぴったりです。
ナチュロルの原材料と主な成分
原材料
| 新鮮牛生肉（北海道・兵庫県産）・新鮮鶏生肉（兵庫県産）・新鮮馬生肉（カナダ産）・新鮮魚生肉（兵庫県産）、タピオカ（タイ産）、魚粉（北海道・長崎県産）、紫さつまいも（タイ産）チーズ（国産）、ココナッツ（フィリピン産）、りんご繊維、鶏粉末、胡麻、ひまわり油、乳清、安定・持続型ビタミンC、天然バイオフラボノイド、海藻、脱脂粉乳、オリゴ糖、乳酸菌 |
成分
| 粗タンパク質 | 23～27％ |
|---|---|
| 粗脂質 | 7～9％ |
| 粗繊維 | 2～4％ |
| 水分 | 9％以下 |
| 安定・持続型ビタミンC | 1,000mg/kg |
| 天然バイオフラボノイド | 200mg/kg |
ビションフリーゼにナチュロルがおすすめの理由
ナチュロルには、牛・鶏・馬・魚といった4種類の動物性タンパク質が使われています。
犬も人間同様、ある特定の動物性タンパク質ばかり与えているとアレルギーを発症する可能性が高くなります。
4種類の動物性タンパク質が使われているナチュロルはその心配が少ないドッグフードであると言えます。
また、高タンパクなので、毛並みや皮膚の健康維持にもピッタリです。
このこのごはん
主原料にヘルシーな鶏ささみを使用したドッグフードで、そのほとんどの原材料が国産のものです。
犬の気になる毛ヅヤや涙やけ、体臭といった悩みを解消する栄養素が含まれています。
少々価格が高いですが、品質はとても優れていて安心できるものなので、多くの飼い主さんからも支持を得ているドッグフードです。
このこのごはんの口コミ＆評判
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SNSでこのこのごはんの口コミを確認したところ、「涙やけが減った」「袋を開けただけで喜ぶ」といったコメントが多く見られました。
特に、涙やけに関しての口コミが目立っていました。
室内で飼育される小型犬向けに作られたドッグフードなので、特に小型犬の飼い主さんに人気のようです。
このこのごはんの原材料と主な成分
原材料
| 鶏肉(ささみ、レバー)、大麦、玄米、ビール酵母、鰹節、米油、乾燥卵黄、鹿肉、まぐろ、青パパイヤ末、モリンガ、さつまいも、わかめ、乳酸菌、昆布、ミネラル類(牛骨カルシウム、卵殻カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE) |
成分
| 粗タンパク質 | 21.5%以上 |
|---|---|
| 粗脂質 | 7.5%以上 |
| 粗繊維 | 1.0％以下 |
| 灰分 | 5.5％以下 |
| 水分 | 10％以下 |
ビションフリーゼにこのこのごはんがおすすめの理由
このこのごはんは、ヒューマングレード・無添加で粗悪な成分は使われていないため、涙やけに悩むビションフリーゼにおすすめです。
主原料にはヘルシーな鶏ささみが採用されているので、体重増加が気になる子にも最適。
国産の安心を求める飼い主さんはぜひ試してみてください。
ビションフリーゼがドッグフードを食べない時の原因と対処法
どんなに評判の良いフードであっても、犬の好みに合わなければ食べてくれないこともあります。
そんなときはどうやって対処したら良いでしょうか。
まず、愛犬がドッグフードを食べない理由を見極めることが必要です。
体調が悪いのか、おやつを食べすぎたのか、ドッグフードが合わないのか…。考えられる原因は犬によって異なります。
そこで、愛犬の様子をしっかり確認しましょう。食欲不振以外に、体調の変化は見られませんか？
嘔吐や下痢、フードを食べ辛そうな仕草を見せるようでしたら、体調になんらかの問題があるのかもしれません。
なるべく早めに動物病院を受診するようにしましょう。
特に問題が無いようであれば、お腹が空いていない、フードが合わない、わがままといった原因が考えられます。
そのような場合は、次のことを試してみてください。
- フードを水かぬるま湯でふやかす
- 好物をトッピングしてみる
- 違うフードを混ぜてみる
- ある程度食べない時は片付ける
上記のことを試しても変化が無いようであれば、念のため動物病院に相談してみましょう。
元気そうであっても病気が隠れていることがありますので、常に愛犬のことを見ていてあげることが大切です。
ビションフリーゼの餌の量・回数はどれくらい？
続いて、ビションフリーゼに与える食事の量について解説します。
ここでは、モグワンの給餌量を参考に子犬からシニア犬まで、食事の量や与える回数を紹介します。
子犬のドッグフードの量は？
成長期の子犬は、1日の給餌量は成犬より多くなります。
モグワンを子犬に与える場合、1日の給餌量は次の通りです。
| 体重 | 1日の給餌量 |
|---|---|
| 1～1.5kg | 41～55g |
| 1.5～2kg | 55～68g |
| 2～2.5kg | 68～84g |
| 2.5～3kg | 84～93g |
| 3～3.5kg | 93～102g |
| 3.5～4kg | 102～110g |
与える量は成犬よりも多いのですが、消化器官などが未熟のため一度にたくさんの量を食べることができません。
そのため、1日に3、4回程度に分けて与える必要があります。
その際は便の様子を見て、柔らかい便が続くようであれば1回に与える量を減らして回数を増やしましょう
成犬のドッグフードの量は？
12ヶ月を過ぎたあたりから、1日2回の給餌量で問題ありません。
モグワンを成犬に与える場合の給餌量は次の通りです。
| 体重 | 1日の給餌量 |
|---|---|
| 4～4.5kg | 89～96g |
| 4.5～5kg | 96～104g |
| 5～6kg | 104～118g |
| 6～7kg | 118～132g |
| 7～8kg | 132～146g |
1日の給餌量はあくまでも目安です。
運動量が多い子であれば増やす、太り気味の子であれば減らすといった調整を行っても構いません。
フードの量が合っているかは、便の固さを見て判断するようにしましょう。
老犬のドッグフードの量は？
シニア犬も基本的に、1日2回の給餌で問題ありません。
ただし、活発に動くシニア犬もいれば、代謝や運動量が落ちてしまう子もいるため、その犬に合った量の食事を与えることが大切です。
犬の様子を見ながら、運動量が減ったと思えばフードの量も10％ほど減らしてあげるようにしてください。
まとめ
今回はビションフリーゼに与えるドッグフードについて解説しました。
ビションフリーゼは遺伝的な病気が少ない犬ですが、一般的な犬に多い涙やけやアレルギーには注意が必要です。
そのため、穀物や粗悪なミートミールなどを主原料としたフードは避けるようにしましょう。
今回紹介したドッグフードは、どれも良質な肉や魚といった動物性タンパク質を主原料としたものばかりですので、愛犬の好みに合ったドッグフードを探してみてください。
