毎日の食事は、愛犬の健康を維持する上で非常に重要なものです。
ペットショップやホームセンターに行くと、たくさんの種類のドッグフードが並んでおり、正直どれを選んで良いか迷ってしまいますよね。フードの品質や価格は、製品ごとにかなりばらつきが見られます。
今回は、スーパーなどでも販売されていて比較的購入しやすい「グラン・デリ」について調査してみました。
目次
- 1 グラン・デリ(銀のさら)ドッグフードの基本情報
- 2 グラン・デリ(銀のさら)はどんな商品?
- 3 グラン・デリ(銀のさら)の原材料や安全性
- 4 グラン・デリ(銀のさら)の利用者の口コミ・評判
- 5 グラン・デリ(銀のさら)の食つきはどう?
- 6 グラン・デリ(銀のさら)のメリット・デメリット
- 7 グラン・デリ(銀のさら)を与えるべき犬・与えない方が良い犬
- 8 グラン・デリ(銀のさら)のコスパは?最安値と購入方法
- 9 グラン・デリ(銀のさら)の1日の給餌量やコスパは?
- 10 グラン・デリ(銀のさら)を与える際の注意点は?
- 11 グラン・デリ(銀のさら)を購入する前に気になるQ&A
- 12 まとめ
- 13 その他おすすめドッグフードから選ぶ
- 14 犬種別にドッグフードを選ぶ
グラン・デリ(銀のさら)ドッグフードの基本情報
商品名 | グラン・デリ ふっくら仕立て 全成長段階用ビーフ・白身魚・チキン・緑黄色野菜・チーズ・角切りビーフ粒入りナウ フレッシュ グレインフリー |
---|---|
ブランド名 | グラン・デリ |
メーカー名 | ユニ・チャーム株式会社 |
分類 | セミモイスト |
フード目的 | 総合栄養食 |
推奨ライフステージ | 全成長段階 |
参考価格(内容量) | 1,108円[1.9kg] (2018/12/16 Amazon参考価格 ) |
1kgあたりの価格 | 583円/kg |
原産国 | 日本 |
グラン・デリ(銀のさら)はどんな商品?
「グラン・デリ」とは、衛生用品などを取り扱う「ユニ・チャーム」が販売を手掛けるペットフードです。
元は「銀のさら」という名前で販売されていたので、一度は見たことがある人も多いのではないでしょうか?
そのラインナップは、グルメな犬にぴったりな「ドライ カリカリ仕立て」、国産肉を使用して柔らかく仕上げた「ソフト ふっくら仕立て」、ゴロゴロとした具材がたっぷり入った「ウェット レトルトパウチタイプ」の3種類で、愛犬の好みに合わせたフードを選ぶことができます。
グラン・デリ(銀のさら)の原材料や安全性
ドッグフードを選ぶ際に気になるのが原材料や安全性ではないでしょうか?どんなに愛犬が好んで食べても、危険なものが使われているフードは与えたくないですよね。
そこで今回は、「グラン・デリ ふっくら仕立て 全成長段階用 ビーフ・鶏ささみ・緑黄色野菜・チーズ・角切りビーフ粒入り」に使われている原材料に注目してみましょう。
グラン・デリの原材料
グラン・デリの原材料を調べてみたところ、以下の通りでした。
- 穀類(小麦粉、トウモロコシ、パン粉、小麦グルテン)
- 糖類(ブドウ糖果糖液糖、ショ糖、粉末水あめ)
- 肉類(ビーフミール、ポークミール、ビーフ、チキンエキス、チキンミール、ササミパウダー)
- 豆類(脱脂大豆、大豆粉、大豆エキス、おからパウダー、大豆タンパク)
- 動物性油脂
- フィッシュミール
- ビール酵母
- 野菜類(ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)
- チーズパウダー
- プロピレングリコール
- ミネラル類(カルシウム、塩素、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、ナトリウム、リン、亜鉛)
- グリセリン
- 増粘安定剤(加工デンプン、アルギン酸エステル)
- 乳化剤
- ソルビトール
- 保存料(ソルビン酸K、ソルビン酸)
- 調味料
- pH調整剤
- ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、コリン、パントテン酸)
- 着色料(二酸化チタン、赤色40号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)
- リン酸塩
- 酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、アスコルビン酸Na、ハーブエキス)
- 発色剤(亜硝酸Na)
グラン・デリの成分
成分 | 保証成分量 |
---|---|
たんぱく質 | 17.6%以上 |
脂肪 | 7.5%以上 |
粗繊維 | 4.0%以下 |
粗灰分 | 7.5%以下 |
水分 | 30.0%以下 |
カロリー(100gあたり) | 約295kcal |
使われている原材料は安心できるもの?
このドッグフードは、国産肉や緑黄色野菜などのさまざまな食材が使われており、ふっくらとした食感が特徴のフードです。
ただし、原材料を細かく調べてみたところ、主原料は小麦粉やトウモロコシといった穀類でした。
犬は穀類の消化・吸収を苦手とする生き物ですので、これらが多く含まれているというのは少し気になります。
また、嗜好性を良くするために着香料などの添加物が多く使用されているようです。
グラン・デリ(銀のさら)の利用者の口コミ・評判
実際にグラン・デリを食べたワンちゃんの反応はどうなのでしょうか?
良い口コミと悪い口コミをそれぞれまとめてみました。
グラン・デリの良い口コミ
グラン・デリの悪い口コミ
調べてみると、食いつきが良いという口コミもありますが、少なからず体調を崩してしまうワンちゃんもいるようです。
グラン・デリ(銀のさら)の食つきはどう?
利用者の口コミを見てみると「このフードなら食べる」「食べムがなくなった」というコメントが多いように、食いつきの良いフードであることが分かります。
原材料には少々不安を感じる部分もありますが、食いつきの良さを評価してリピートする飼い主さんも多いようです。
グラン・デリ(銀のさら)のメリット・デメリット
口コミでは、比較的評判の良いグラン・デリですが、与える際のメリット・デメリットを調べてみました。
メリット
グラン・デリはスーパーやドラッグストアでも販売されているため、専門店に行かなくても購入することができます。また、1.9kgを1,000円前後で購入できる安価なドッグフードと言っても良いでしょう。
つまり、食いつきが良くて安いというのがこのフードの最大のメリットです。
デメリット
口コミにもありましたが、このフードを食べることでお腹を壊してしまう犬もいるようです。
犬は、穀類の消化・吸収を苦手とする動物です。グラン・デリの原材料を確認すると、一番に穀類が記載されています。
よって、犬の消化器に負担をかけてしまい、体調不良の症状が出てしまったのかもしれません。
また、肉類の項目を見てみると○○ミールという表記が多いのも気になります。ミール類の中には、人間が食べない動物の骨や皮、トサカなどを加工して混ぜていることもあるので注意しましょう。
グラン・デリ(銀のさら)を与えるべき犬・与えない方が良い犬
原材料を確認すると少し不安に感じる部分が多いかもしれませんが、グラン・デリはどんな犬に向いているフードなのでしょうか?
グラン・デリを与えるべき犬
食いつきが良いという評判から、ドッグフードの好き嫌いが多い犬や食べムラがある子にはぴったりです。
ドライタイプやソフトタイプ以外にも、電子レンジで温めて与えるタイプのものもあるため、種類の選択肢が多いのも嬉しいですね。
グラン・デリはドラッグストアやホームセンターでも購入できるため、ペット専門店まで足を運ぶ時間のない飼い主さんでも、フードを切らしてしまう心配はありません。
グラン・デリを与えない方が良い場合
穀類が多く使われていたり、添加物が使用されていたりと原材料に不安の多いドッグフードですので、アレルギーのある犬や消化器が弱い犬に与えるのは避けましょう。
着色料や保存料も多く使用されており、これらには「発がん性」やアレルギーを引き起こす危険性もあるため、安全なフードとは言えないようです。
グラン・デリ(銀のさら)のコスパは?最安値と購入方法
グラン・デリ(銀のさら)の特徴が分かったところで、フードの最安値や購入方法が気になる方もいるかと思います。
ここでは、どこで購入するのがお得なのか解説していきます。
グラン・デリが購入できる場所
大手フードメーカーが製造・販売をしている商品なので、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどでも購入することができます。
また、近くにそういったお店が無い場合は通販で購入することもできるので、比較的手に入れやすいドッグフードです。
グラン・デリの販売価格
今回、原材料の調査にも登場した「グラン・デリ ふっくら仕立て 全成長段階用 ビーフ・鶏ささみ・緑黄色野菜・チーズ・角切りビーフ粒入り」には、850gと1.9kgの2種類のサイズがあります。
大手通販会社の楽天とAmazonで販売価格を調べたところ、以下のような結果となりました。
※購入店舗によっては送料がかかる場合があります
グラン・デリ(銀のさら)の1日の給餌量やコスパは?
ドッグフードを与える際、1日にどれくらいの量を与えれば良いか気になりますよね。ドッグフードはパッケージや公式サイトに給餌量がしっかり記載されているものもあれば、記載されていないものもあります。
一体どのくらいの量を与えれば良いのでしょうか?また、1日のコスパも調べてみました。
体重別で見るグラン・デリの1日の給餌量
給餌量はドッグフードのカロリーさえ分かっていれば、与える量の目安を算出することができます。今回は「イヌのカロリー計算Ver3.0」で目安量を出してみました。
体重 | 1日の給餌量 |
---|---|
1kg | 42g |
2kg | 71g |
3kg | 97g |
4kg | 120g |
5kg | 142g |
6kg | 163g |
7kg | 183g |
8kg | 203g |
9kg | 222g |
10kg | 240g |
未避妊・去勢の健康な成犬を基準にした目安量です。
体調や生活環境により給餌量は変わるため、全ての犬に当てはまるわけではありません。
グラン・デリの1日あたりのコスパ
価格と給餌量の目安が分かれば1日あたりのコスパを調べることができますね。
犬の体重や購入店舗によってバラつきがありますが、約24円(体重1kg)~135円(体重10kg)が1日のコスパになります。
グラン・デリ(銀のさら)と他の人気ドッグフードとの価格比較
グラン・デリ(銀のさら)は、その他の人気ドッグフードに比べて安いのでしょうか、高いのでしょうか?
ペットショップなどで購入できるドッグフードの10gあたりの価格を算出して比較してみました。
フード名 | 内容量 | 販売価格(税込) | 10gあたりの価格 |
---|---|---|---|
グラン・デリ ふっくら仕立て(全成長段階用 ビーフ・鶏ささみ・緑黄色野菜・チーズ・角切りビーフ粒入り) | 850g | 503円 | 5.9円 |
ロイヤルカナン(ミニ インドア アダルト) | 800g | 1,544円 | 19.3円 |
ゴン太のふっくらソフト成犬用 | 3kg | 645円 | 2.15円 |
グラン・デリ(ふっくら仕立て)は、10gあたり約5.9円、ロイヤルカナンは19.3円、ゴン太のふっくらソフトは2.15円という結果になりました。ロイヤルカナンと比較すると、コスパの良いフードであると言えます。
一方、ゴン太のふっくらソフトは10gあたり約2.5円で、グラン・デリより安いフードであることが分かりました。
グラン・デリは中価格帯のフードということになります。
グラン・デリ(銀のさら)を与える際の注意点は?
原材料の時にもお話しましたが、グラン・デリは穀類や添加物が多く使われたドッグフードです。アレルギーや胃腸の弱い犬には与えない方が良いでしょう。
また、今使っているフードからグラン・デリに切り替える場合は、いきなり全てのフードを変更してしまうと、食べなくなってしまったり、お腹を壊してしまったりすることがあります。
今与えているフードに少しずつ混ぜて、徐々に切り替えをするようにしましょう。
グラン・デリ(銀のさら)を購入する前に気になるQ&A
実際にグラン・デリを購入する前に、気になる点や気を付ける点をQ&A形式でまとめてみました。
Q.グラン・デリにお試しサンプルはあるの?
Q.グラン・デリの賞味期限は?
Q.グランデリの保存方法は?
グラン・デリは小袋に分かれているフードなので、開封してから消費するまでに時間はかかりませんが、大袋を購入した場合はきちんと封をして保管するようにしましょう。
Q.グラン・デリ(銀のさら)のカロリーは?
公式サイトによると、ドライ(成犬用)は100gあたり355kcal、ソフト(全成長段階用)は100gあたり295kcal、ウェットは1袋(60g)で約36kcalとなっています。
Q.グラン・デリはいつから与えていいの?
まとめ
価格が安く購入しやすいため、飼い主さんからの評価は高いドッグフードであることが分かります。しかし、原材料を確認すると、穀類がメインに使われている、着色料・保存料などの添加物が使われているなど、不安に感じる部分が多く、愛犬の健康を第一に考えている人にはおすすめできないフードです。嗜好性が良く価格も手ごろであるため、この点が非常に残念なところでした。