最近では愛犬の健康を考えて安心できるドッグフードにグレインフリーなものを選ぶ飼い主さんが増えています。では、グレインフリーとはどういうものなのか、グレインフリーにするメリットやデメリトは?などグレインフリーのすべてをご紹介します。
目次
グレインフリーのドッグフードとは?
ドッグフードの紹介サイトや記事にグレインフリーという言葉がよく出てきます。
では、グレインフリーのドッグフードとはどういうものなのでしょうか。
グレインフリーの定義はメーカーによって違う
グレインフリーとは穀物不使用という意味です。
穀物にも米(白米・玄米)小麦・大麦・大豆、玄米・トウモロコシ(コーン)などさまざまな種類あり、グレンフリーであってもどの穀物を不使用にするかはメーカーによって違っています。
メーカーの多くは犬がアレルギーを起こしやすいといわれている小麦・大豆・トウモロコシの3大穀物を不使用とすることでグレインフリーとしています。
グレインフリーとされていても全ての穀類が不使用なわけではないことを知っておきましょう。
特定の穀類アレルギーを持っている犬の場合には、全穀物グレインフリーか、アレルギーをおこす種類の穀類が入っていないグレインフリーのドッグフードを選ぶ必要があります。
グレインフリーがいいといわれる理由を検証してみよう
fa-pencilその1 穀物はアレルギーをおこしやすい。
犬は穀物アレルギーをおこしやすいといわれています。
特にグルテン(植物性たんぱく質)を含んだ小麦・ライ麦・大豆・トウモロコシなどはアレルギーのもとになりやすいので与えない方がよいでしょう。
ただし、グルテンを含んでいない白米や玄米、大麦などはアレルギーになりにくいので、あえて完全グレインフリーにせず栄養源として使っているドッグフードもあります。
fa-pencilその2 犬は穀物を消化しにくい
犬は肉食なので腸が短く穀類を消化しにくい、というのがグレインフリーの代名詞のようにいわれています。
確かに生の穀物を食べさせると消化不良をおこしますが、ドッグフードでは穀類も加工・熱処理されて錬状になるので特に消化されにくいとはいえません。
また、肉食といわれているオオカミも草食動物の胃袋などを食べて、その中にある穀類も一緒に食べていたので、穀類を食べてはいけないというわけでもありません。
fa-pencilその3 安いドッグードのかさ増しに使われている
ドッグフードの原材料表示は含まれている量の一番多いものを最初に表示することが義務付けられています。
スーパーやホームセンターなどで売られている安価なドッグフードには穀類が原材料のトップに書かれているものが多くあります。
少ない肉を粗悪な穀物でかさ増しされたドッグフードが、犬の健康に良くないのは言うまでもありません。
グレインフリーのドッグッフードが良いとされている理由にはそれぞれに一理ありますが、犬にとって穀物すべてが悪いわけではありません。
すべての犬に穀物アレルギーがおこるわけでもありません。
とはいっても、グルテンを含んだ小麦・ライ麦・大豆・トウモロコシなどにアレルギーをおこす犬が多いことも事実です。
グレインフリーのドッグフードがいいか悪いかではなく、それぞれの犬にとってバランスのとれたドッグフードであるかどうかが大切です。
グレインフリーのドッグフードの選び方
グレインフリーのドッグフードを選ぶときはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
原材料は?
グレインフリーであることだけではなく、どのような原材料が使われているのかもチェックしておきましょう。
まずは原材料のトップに肉の表示があることを確認しましょう。
生肉であることが最良ですが、ミール・ミートや肉粉末など粗悪な肉を使っているものはNGです。
添加物は?
合成着色料や保存料・香料・酸化防止剤などの有害な添加物や、塩や砂糖などの甘味料が含まれていない無添加なものを選びましょう。
有害な化学合成添加物には下記のようなものがあります。
・酸化防止剤=BHA・BHT・クエン酸
・着色料=青2・赤102・黄4・黄5
・保存料=ソルビン酸K
穀物以外の植物性原料は?
グレインフリーは穀類不使用ですが、ジャガイモやさつまいも、かぼちゃ、キャベツなどの野菜や果物などを使っているものがほとんどです。
肉100%のグレインフリーのドッグフードもありますが、犬が肉食系雑食であることを考えると穀物以外の植物性原料が入っているものが好ましいでしょう。
原産国は?
ドッグフードを選ぶときは原産国もチェックしましょう。
安価なドッグフードを作るためには人件費や加工費などを押さえる必要があります。
そのため加工工場建設費や人件費の安いアジア圏で作られていることが良くあります。
同じ海外でも欧米ではドッグフードの基準が厳しく、イギリスはグレインフリーのドッグフードではトップクラスの品質だといわれています。
またカナダはペットフードの原料には厳しく、カナダのベットフードの質の高さには定評があります。
グレインフリーのおすすめドッグフード
モグワン
新鮮なチキンの生肉と生サーモンを使った動物性たんぱく質50%以上の高蛋白なドッグフードです。
グレインフリーで吸収分解が早い中鎖脂肪酸がたっぷりのココナッツオイル、リンゴ、かぼちゃ、海藻、など新鮮な素材をふんだんに使っています。
もちろん無添加、原材料はすべて人が食べられるヒューマンングレードです。
カナガン
イギリス生まれのカナガンは母国で80%のリピート率を誇るグレインフリードッグフードです。
新鮮でヘルシーな鶏の生肉を主原料に、無添加で消化のよいさつまいも、ミネラルを豊富に含んだ海藻を使っています。
また健康維持に役立つカモミール・クランベリー・マリーゴールドなどを加えて愛犬の安定したコンディションを保ちます。
アカナ
カナダ産のアカナは肉を主原料としたフードにこだわり、原材料の60%にカナダ食品検査庁の認定を受けた鶏肉、カレイ、羊肉を使用しています。
グレイン・グルテンフリーで、ビタミンやミネラルの供給源として新鮮や果物や野菜をふんだんに使っています。
アカナは原材料のほとんどを地元カナダで調達し、すべて自社工場で製造しています。
ナチュロル
日本で唯一の国産グレイン・グルテンフリーのドッグフードです。
国産牛、鶏、馬の生肉を55%以上使用しています。
100%無添加で、乳酸菌や酵素が破壊されない低温フレッシュ製法で作られています。
また世界で初めて安定・持続型のビタミンCを配合したドッグフードです。
オリジン
カナダ産のオリジンはペットフードオブザイヤー3年連続受賞しているヒューマングレードなスペシャルドッグフードです。
パピーからシニアまでの6種類のラインナップがあり、すべて肉類が80%、野菜果物が20%、無添加のグレイン・グルテンフリーとなっています。
アンガスビーフ、イノシシ肉、ヤギ肉、ラム肉、豚肉、大西洋サバなどバラエティに富んだ肉類を使用しています。
オリジンのオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)やグルコサミン、コンドロイチンは合成のものではなく全て新鮮な肉類や魚類から供給されています。
グレインフリーのドッグフードのQ&A
◎穀類にアレルギーのある犬に向いています。
特に穀類の中でもグルテン(植物性たんぱく質)を含んだ小麦・ライ麦・大豆・トウモロコシなどはアレルギーをおこしやすいのでグレインフリーであれば安心して与えられます。
◎穀物でかさ増しをすることがないので犬の主食となる主原料の肉(動物性たんぱく質)の比率が高くなります。
◎グレインフリーを推奨しているドッグフードは全般的に安価なドッグフードより原材料が優れています。
グレインフリーのデメリット
◎グレインフリーのドッグフードは穀物を排除することによって、肉の比率が高くなるので高蛋白・高脂質になります。
◎高蛋白・高脂質は、活動的な犬や運動量の多い犬の場合は問題ありませんが、室内で飼われている小型犬では過剰摂取から肥満になる場合があります。
また高蛋白・高脂質は腎臓や肝臓に負担がかかることもありますので給餌量には配慮が必要です。
◎グレインフリーのドッグフードは一般のドックフードより価格が高くなります。経済的に続けられるかをよく考えてから選びましょう。
もともと犬は肉食なので穀物は必要ないという意見もありますが、犬の祖先といわれているオオカミも草食動物の内臓から消化された穀物や草や種などを摂っていたことから、穀物の持つ栄養素が必要ないわけではありません。
グレインフリーのドッグフードにはアレルギーになりやすい穀物は排除していますが、肉100%というものは少なく、穀物に代えてさつまいもやかぼちゃなどの野菜で補っています。
グレインフリーのドッグフードを使用者の体験談・口コミ
良かった体験談・口コミ
モグワンの良い口コミ・評判
カナガンの良い口コミ・評判
フードを変えるために情報収集している中で、このフードを見つけました。
オリジンの良い口コミ・評判
白のトイプードル 涙やけがすぐ出る子でしたが オリジンを食べるようになってから 涙やけがなくなりました
ずーと オリジンを食べさせたいです
悪かった体験談・口コミ
モグワンの良くない口コミ・評判
15才ダックス 体調を気遣いネットの広告で食べさせて見たところ、半分なくなったくらいから便が柔らかくなり、2袋目で毛の艶がなくなってきました。食事?と最初はどうしたものか悩みましたが、もとのドッグフードに戻したら便も毛艶も戻りました。合わなかったようです。
カナガンの良くない口コミ・評判
オリジンの良くない口コミ・評判
うちのワンコの食いつきが急に悪くなりました。品質は良いのでしょうが価格を考えるとほかにも選択肢がありそうですね。
まとめ
犬にとって穀物そのものは悪いものではありません。
グルテンを含んだ穀物は確かにアレルギーをおこす犬が多いので、グレインフリーはアレルギー気味の犬には安全なドッグフードです。
また、穀物を多用してるドッグフードに粗悪品が多いことも事実です。
グレインフリーのドッグフードには、全般的に犬の栄養や健康に配慮されているものが多いので、それも人気がある理由のひとつになっています。
グレンフリーのドッグフードの口コミには賛否両論ありますが、大切なことはグレインフリーも含めて我が家の愛犬にとって、一番バランスのいいフードを選んでやるということでしょう。