ブルドッグはかつて牛と闘わせるための闘犬だったという悲しい過去を持つ犬種です。1835年に動物愛護から闘犬が廃止になり、交配を重ねて攻撃性のない今のブルドッグが生まれました。厳つい風貌に相反して、愛嬌のある穏やかな性格のブルドッグは現在でも根強い人気を誇っています。そんなブルドックに最も適したドッグフードについて調べてみました。
目次
ブルドッグにとって良いドッグフードとは?
1.主原料が高品質な肉が使われている
闘犬として飼われていたブルドッグは大きな頭と筋肉質で頑丈な体躯をしていますが、あまり運動を好まない犬種のため、肥満防止が最大の課題となります。
そのためには、低脂肪でありながら高たんぱくの良質な生肉を主原料としたドッグフードを与えるのが好ましいでしょう。
2.皮膚の保護やアレルギー対策がされているもの
ブルドッグの被毛は短毛でお手入れはあまり必要としませんが、皺が多いので皮膚病になりやすい犬種です。
膿皮症やアレルギー皮膚炎などの予防にはオメガ3脂肪酸やアミノ酸などを配合したドッグフードを選ぶといいでしょう。
3.関節サポート成分が配合されているもの
ブルドッグはがっしりとした大きな身体を短い脚で支えているため、足腰や膝に大きな負担がかかり、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどの要因になります。
膝関節に良いとされているグルコサミンやコンドロイチンなど、関節をサポートしてくれる成分が配合されたドッグフードを選ぶといいでしょう。
ブルドッグにおすすめのドッグフードの選び方
ブルドッグにとって最も適したドッードとは、やはりプレミアムフードといわれる高品質なドッグフードでしょう。
プレミアムドッグフードとは、ヒューマングレードであること、新鮮で良質な生肉を使っていること、無添加であること、グレインまたはグルテンフリーであること、などの厳しい条件をクリアしたドッグフードのことです。
ヒューマングレード
人間でも食べられる安全で高品質な原材料を使っていること。
アメリカの食材安全基準を認定する機関USDAが定めた最高の基準です。
高たんぱく質
良質で新鮮な動物性たんぱく質(魚・肉類)を主原料としていること。
グレインフリー及びグルテンフリー
グレインフリー(穀物不使用)やグルテンフリー(穀物性たんぱく質不使用)であること。
犬は体内に穀物(グルテン)などを消化する酵素を持っていません。
消化できない穀物を摂取するとアレルギーや皮膚病、涙やけなどの原因になります。
無添加
化学合成された人工添加物は一切使用せず無添加であること。
長期保存させるための酸化防止剤、食欲増進のための甘味料や調味料、見た目を良くするための着色料などの人工添加物は、アレルギーの原因になったり発ガン性物質を含んでいたりすることがあります。
オメガ3脂肪酸
プレミアムドッグフードの必須条件ではありませんが、オメガ3脂肪酸は健康な皮膚や被毛を保つ働きがあります。
魚を主原料としたドッグフードに含まれている成分です。
牛肉や鶏肉が主原料のドッグフードに比べて魚が主原料のドッグフードはアレルギーが出にくいといわれています。
ブルドッグにおすすめのドッグフードは?成分を徹底比較!
これまで紹介してきたポイントに着目して、ブルドッグに人気のドッグフード15種類を比較してみました。
商品名 | 主原料 | グレインフリー | オメガ3脂肪酸 | 安全性 | 公式サイト | 詳細記事 |
---|---|---|---|---|---|---|
モグワン | チキン&サーモン | 〇 | 1.29% | ◎ | ||
カナガン | 骨抜きチキン生肉、乾燥チキン | 〇 | 0.90% | ◎ | ||
ナチュロル | 牛、鶏、馬、魚の生肉 | 〇 | ― | ◎ | ||
ロイヤルカナン | 家禽ミート | × | ― | × | ||
ナウフレッシュ | ターキー生肉 | 〇 | 0.5% 以上 | 〇 | ||
ウェルケア | 肉類(鶏肉、チキンミール) | × | ― | × | ||
サイエンス・ダイエット | トウモロコシ | × | 0.54% | × | ||
ネルソンズ | 乾燥チキン、チキン生肉 | 〇 | ― | ◎ | ||
アーテミス「アガリクスI/S」 | フレッシュチキン・ドライチキン | × | 0.5%以上 | 〇 | ||
アカナ | 新鮮鶏肉(13 %) | 〇 | 1.2% 以上 | ◎ | ||
オリジン | 新鮮鶏肉、新鮮七面鳥肉 | 〇 | 0.8 %以上 | ◎ | ||
アランズナチュラル | ラム肉 | △ | ― | ◎ | ||
フィッシュ4ドッグ | サーモン | 〇 | 1.9% | ◎ | ||
ブッチ | ビーフ、ラム、チキン | △ | 1.3% | ◎ | ||
ファインペッツ | 鹿肉、鶏肉 | △ | ― | ◎ |
ブルドッグにおすすめのドッグフード
モグワン
モグワンの主な成分と特徴
新鮮なチキンの生肉と生サーモンを使った動物性たんぱく質50%以上の高蛋白なドッグフードです。
グレインフリーで吸収分解が早い中鎖脂肪酸がたっぷりのココナッツオイル、リンゴ、かぼちゃ、海藻、など新鮮な素材をふんだんに使っています。
もちろん無添加、原材料はすべて人が食べられるヒューマンングレードです。
商品名 | モグワン |
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ブランド名 | モグワン |
日本販売元 | 株式会社レティシアン |
分類 | ドライ |
フード目的 | 総合栄養食 |
推奨ライフステージ | 全成長期 |
価格 | 通常購入:3,960円(税別) 定期コース:3,168円(税別) ※1回あたりの購入金額が20,000円以上の場合 |
内容量 | 2kg |
1kgあたりの価格 | 2,200円 |
原産国 | イギリス |
カロリー(100gあたり) | 約361.25kcal |
ブルドッグにモグワンがおすすめの理由
身体の大きなブルドッグは食べ過ぎや脂質の摂り過ぎからくる肥満には最も注意が必要です。
モグワンは動物性タンパク質の量に比べて、脂質は他のプレミアムフードよりやや少な目になっています。
高蛋白、低脂質なモグワンなら、必要なエネルギーを確保しながら肥満対策にもなるので、安心して与えることができます。
また、ブルドッグに多いといわれる膿皮症やアレルギー皮膚炎の予防にもなるオメガ3・6脂肪酸や、多くのビタミン類や果物などが豊富に使われています。
モグワンの評判と口コミ
カナガン
カナガンの主な成分と特徴
イギリス生まれのカナガンは母国で80%のリピート率を誇るグレインフリードッグフードです。
新鮮でヘルシーな鶏の生肉を主原料に、無添加で消化のよいさつまいも、ミネラルを豊富に含んだ海藻を使っています。
また健康維持に役立つカモミール・クランベリー・マリーゴールドなどを加えて愛犬の安定したコンディションを保ちます。
商品名 | カナガン ドライ |
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ブランド名 | カナガン |
メーカー名 | Canagan |
分類 | ドライ |
フード目的 | 総合栄養食 |
推奨ライフステージ | 全成長期(生後4ヶ月以降) |
参考価格(内容量) | 4,970円(2.72kg 2018/11/29 Amazon参考価格) |
1kgあたりの価格 | 1,827円/kg |
原産国 | イギリス |
ブルドッグにカナガンがおすすめの理由
ブルドッグの筋肉質で頑強な身体を維持するために一番必要な動物性たんぱくが60%と高く、良質で低脂肪な人食用鶏肉を使用しています。
カナガンは野菜などの植物成分がバランスよく配合されており、免疫力の低下による皮膚炎などの予防にもなります。
特にサツマイモは、消化がよく時間をかけて吸収されるため、身体への負担が少なくゆっくりとエネルギーが吸収されるので満腹感が長く持続します。
食べ過ぎなどによる肥満が心配なブルドッグに適したドッグフードといえるでしょう。
カナガンの評判と口コミ
アカナ
アカナの主な成分と特徴
カナダ産のアカナは肉を主原料としたフードにこだわり、原材料の60%にカナダ食品検査庁の認定を受けた鶏肉、カレイ、羊肉を使用しています。
グレイン・グルテンフリーで、ビタミンやミネラルの供給源として新鮮や果物や野菜をふんだんに使っています。
アカナは原材料のほとんどを地元カナダで調達し、すべて自社工場で製造しています。
商品名 | アカナ |
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ブランド名 | アカナ |
メーカー名 | チャンピオンペットフーズ社 |
分類 | ドライ |
フード目的 | 総合栄養食 |
推奨ライフステージ | 成犬期 |
参考価格(内容量) | 3,280円(2kg 2018/12/17 Amazon参考価格) |
1kgあたりの価格 | 1,640円/kg |
原産国 | カナダ |
ブルドッグにアカナがおすすめの理由
血糖値や体脂肪の上昇・増加につながる単糖の多い米・トウモロコシ・ポテトなどの穀類は使用せず、低GI食材の果物やかぼちゃを使用しています。
肥満防止のため適正体重の維持が重要なブルドッグには、高たんぱく低脂肪な主原料と低GI食材を使ったアカナは毎日の常用食として選びたいドッグフードです。
アカナの評判と口コミ
ナチュロル
ナチュロルの主な成分と特徴
日本で唯一の国産グレイン・グルテンフリーのドッグフードです。
国産牛、鶏、馬の生肉を55%以上使用しています。
100%無添加で、乳酸菌や酵素が破壊されない低温フレッシュ製法で作られています。
また世界で初めて安定・持続型のビタミンCを配合したドッグフードです。
商品名 | ナチュロルドッグフード |
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ブランド名 | ナチュロル |
メーカー名 | 楽しい製薬株式会社 |
分類 | ドライ |
フード目的 | 総合栄養食 |
推奨ライフステージ | 全年齢対応 |
参考価格(内容量) | 4,980円(850g×2) |
1kgあたりの価格 | 2,930円/kg |
原産国 | 日本(国産) |
ブルドッグにナチュロルがおすすめの理由
なによりも国内産のプレミアムフードであることに安心感があります。
主原料に多種の生肉を多く使っており良質な動物性タンパク質を必要とするブルドッグに適したドッグフードです。
また、持続型ビタミンCは皮膚の弱いブルドッグに必要な免疫力アップや、アレルギー、涙やけ、皮膚疾患などに効果があるといわれています。
ナチュロルの評判と口コミ
オリジン
オリジンの主な成分と特徴
カナダ産のオリジンはペットフードオブザイヤー3年連続受賞しているヒューマングレードなスペシャルドッグフードです。
パピーからシニアまでの6種類のラインナップがあり、すべて肉類が80%、野菜果物が20%、無添加のグレイン・グルテンフリーとなっています。
アンガスビーフ、イノシシ肉、ヤギ肉、ラム肉、豚肉、大西洋サバなどバラエティに富んだ肉類を使用しています。
オリジンのオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)やグルコサミン、コンドロイチンは合成のものではなく全て新鮮な肉類や魚類から供給されています。
ブルドッグにオリジンがおすすめの理由
頑丈大きな身体を持つブルドッグには、しっかりとした筋肉や関節を作るために、新鮮で良質な動物性タンパク質が必須です。
オリジンの主原料である肉はビーフ、バイソン肉、ラム肉、マトン肉、豚肉、ヤギ肉と、多種にわたり、全て保存料などを使わず新鮮な生肉のまま使用されています。
なによりも新鮮な食材を用いて、必要な栄養素を十分に満たしているオリジンは、ブルドッグの健康保持に適したドッグフードといえるでしょう。
オリジンの評判と口コミ
ブルドッグがドッグフードを食べない時の原因と対処法!
ブルドッグに限らず犬がドッグフードを食べない原因や理由にはさまざままものがあります。
状況や年齢などそれぞれの原因や対処法について調べてみました。
1.体調不良による食欲不振
ブルドッグの食欲不振でまず心配しなければならないのは病気による食欲の低下です。
下痢や嘔吐がある、元気がないなど普段と違う様子がみられる場合は何らかの体調不良が考えられます。
2日以上食べないときや、いつもより半分しか食べないことが3日以上続くときは獣医師の診察を受けるようにしましょう。
2.季節や環境による食欲不振
ブルドッグが最も気を付ける病気が熱中症です。
ブルドッグは短頭種のため体温調節がとても苦手です。
特に都市部のアスファルトやコンクリートなどの照り返しの暑さからくる熱中症には特に注意が必要です。
熱中症から食欲不振になることがあり、ブルドックの熱中症は急激に悪化することがあります。
食欲不振に加えて、ぐったりしているなどの症状があればすぐに獣医師の診察を受けましょう。
3.ストレスによる食欲不振
ブルドッグは走ったりする運動はあまり得意ではありませんが、飼い主と一緒に行動することは大好きです。
肥満防止のためにも、毎日の適度な散歩は欠かさないようにしましょう。
ブルドッグに限らず犬は群れで行動する動物なので、ひとりでの長時間の留守番がとても苦手です。
散歩やコミュニケーション不足の寂しさからくるストレスで食欲不振になることがあります。
まずはストレスの原因を一つずつ取り除いてあげましょう。
4.わがままからくる食欲不振
市販されているおやつには、嗜好性を高めるための香料や甘味料などが使われているため、おやつのほうを好むようになりドッグフードを食べなくなることがあります。
また、人間が食べるものを与えることもドッグフードを食べなくなる原因になります。
これはブルドッグに限ったことではありませんが、おやつは食べるのにドッグフードは食べない、というときは犬をわがままにさせている結果といえるでしょう。
ドッグフードが嫌いなわけではなく、おやつでお腹がいっぱいになってるので食べないだけということもよくあります。
わがままからドッグフードを食べないときの対処法は、フードを与えて15分~20分待って食べなければすぐにフードを引き上げるようにします。
フードを下げてから次の食事までは何も与えないようにしましょう。
おやつや人の食べ物の味を覚えてしまうと、なかなか元のドッグフードを食べるようになるには時間がかかりますが、空腹になれば必ず食べるようになります。
5.年代別による食欲不振
子犬期
子犬は生後4、5ヵ月の頃が成長のピークだといわれています。
この時期を過ぎると成長が緩やかになるため、食事の量が減ることがあります。
これは食べる勢いがなくなっただけなので、食欲不振になったわけではありません。
このときにドッグフードに飽きたのでは?とフードの種類をいろいろ変えたりすると、飽き性になり余計に食べなくなることがあります。
またトッピングの盛り過ぎも肥満につながるので注意が必要です。
成犬期
子犬期のドッグフードから、成犬期のドッグフードに切り替えるときに、新しいドッグフードの匂いや食感などの違いを警戒して食べなくなることがあります。
新しいドッグフードを食べさせるときはいきなり変えてしまうのではなく、今食べているフードに新しいフードを少しずつ増やしていき、約1週間位かけて徐々に切り替えるようにしましょう。
老年期
老年期になると、運動量が減り基礎代謝も落ちてくるので食欲も少なからず落ちてきます。
同じブルドッグでも個体差が大きいので、老齢期といっても活発なシニア犬もいます。
個々の身体能力や健康状態によって与えるフードの量を調節してやる必要があります。
ブルドッグの餌の量・回数はどれくらい?
ブルドッグの給餌量は与えるドッグフードによって違ってきます。
与えているドッグフードの袋に記載されている量が基本になりますが、個々の犬の運動量や体重などにより多少の増減が必要です。
現在与えているドッグフードの給餌量が適切かどうかは便の状態で知ることができます。
・与えているドッグフードが適量の場合・・バナナのような形で拾ったとき跡が残らない
・与えているドッグフードが多すぎる場合・・便が柔らかく拾ったときに跡が残る
・与えているドッグフードが少なすぎる場合・・コロコロとして硬い便
子犬に与えるドッグフードは1日3~4回、成犬の場合は1日2回、老犬になると1回に食べられる量が少なくなるため1日3回に増やしてやるといいでしょう。
まとめ
ブルドッグには正統派ブルドッグに加えて、同じ短頭種としてフレンチブルドッグ、パグ、などがあります。
大きさや毛色などは違いますが、体形的には同じなので与えるドッグフードも肥満や皮膚の保護、膝関節疾患の予防などに効果的なものを選ぶといいでしょう。
ブルドック系とよばれる犬種は、頑丈な体躯を維持するために良質な肉を主原料としたドッグフードを選ぶ必要がありますが、総体的に食いしん坊なので食べ過ぎには十分な注意が必要です。
全てにバランスのとれたプレミアムドッグフードなら、ブルドッグにも安心して与えることができますね。