「ボッシュ」は、動物愛護先進国のドイツで長い歴史をもつドッグフードです。国際認証を取得した自社工場で製造され、ドイツ国内でも絶大な支持を得ています。
ただ、どんなに人気のドッグフードであっても、愛犬に安心して与えられるドッグフードなのか気になりますよね。
そこで今回は、世界的にも愛されているドッグフード「ボッシュ」について徹底調査してみました。
目次
ボッシュドッグフードの基本情報
ボッシュの良いところ
ヒューマングレードの素材を使用
ボッシュに使われている原材料は、厳選されたヒューマングレードの自然素材ばかりです。
全て自社の契約農場・農家から仕入れたもので、品質や管理が徹底されています。
もちろん、肉副産物や4Dミートといった粗悪な肉は一切使われていません。
人工添加物や香料・着色料不使用
人工添加物や香料・着色料が多く使われたドッグフードは、アレルギーや涙やけ、皮膚疾患の原因となることがあります。
フードの安全性に徹底的にこだわったボッシュは、人工添加物はもちろん、合成着色料や調味料といった犬の体に悪影響を及ぼすものは使用していません。
ドッグフードの酸化を防ぐ酸化防止剤も、天然由来のものを使用しているので安心です。
原材料から管理できる自社工場で生産
ボッシュドッグフードは、厳しい審査をクリアした自社工場で行われています。
日本へも最短距離での輸送が行われており、到着後は年間を通して25度前後の温度を保つ倉庫で保管され、徹底した品質管理を行っています。
ラインナップが豊富
ボッシュはたくさんのラインナップが用意されています。
最もベーシックな「ハイプレミアムシリーズ」、グルテンフリーの「ハイプレミアム+(プラスシリーズ)」、デリケートな体質の犬向けの「ライフプロテクションシリーズ」、オーガニック認定された素材を使用した「ボッシュハイプレミアム ビオ」から愛犬の体質に合ったドッグフードを選ぶことができます。
ボッシュの悪いところ
穀物が使用されている製品がある
ボッシュの中で最もベーシックと言われる「ハイプレミアム」シリーズは、原材料に米やコーンといった穀物が使われているものがあります。これらはアレルギーの原因になりやすいと言われています。
価格が少々高い
ボッシュは1kgあたり2,000円ほどの中価格帯のドッグフードです。小型犬であれば、1ヶ月1~2kg程度なので気にならないかもしれませんが、中・大型犬は与える量が多いため非常にコストがかかってしまいます。
アレルギー対応食ではない
ボッシュのなかには「ラム&ライス」という商品名なのに、鶏肉が主原料となっている製品があります。そのため、特定の食材にアレルギーがある犬には注意が必要です。
基本情報
ここでは、ボッシュの中でも人気の「ハイプレミアムミニアダルトラム&ライス」の基本情報を紹介します。
商品名 | ボッシュ ハイプレミアムミニアダルトラム&ライス |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価(税込) | 1,944円/1kg |
内容量 | 1kg・3kg・15kg |
カロリー(100g) | 382kcal |
賞味期限 | 開封前2~3ヶ月、開封後2ヶ月程度 |
生産国 | ドイツ |
販売元 | 有限会社グローバルエクセレントプロダクツ |
対応年齢 | 成犬 |
メイン食材 | フレッシュチキン |
穀物類 | 米、コーン、キビ、コーングルテン |
酸化防止剤 | 不使用 |
粒の大きさ | 1cm |
公式サイト | http://www.global-epcl.com/index.html |
ボッシュドッグフードの原材料と成分
人間が食べられるほど良質な素材を使ったボッシュですが、どんな原材料が使われているのかを詳しく見てみましょう。
ここでは、先ほどと同じく「ハイプレミアムミニアダルトラム&ライス」の原材料と成分を紹介します。原材料のなかでも、気になるものについては赤文字で表示しました。
ボッシュドッグフードの原材料
フレッシュチキン(25%)、米(15%)、コーン、キビ、ラム肉粉(5%)、鶏肉粉、コーングルテン、ビートパルプ(糖分除去) 、動物性脂肪、加水分解タンパク質、全卵(ドライ) 、肉粉、魚粉、亜麻仁、エンドウ豆、魚油、酵母(ドライ、マンナンオリゴ糖0.1%、sグルカン0.06%)、岩塩、グリーンリップドマッセルエキス(0.1%)、塩化カリウム、チコリ(ドライ) |
ボッシュドッグフードの主な成分
粗タンパク質 | 25.0% |
---|---|
粗脂肪 | 14.0% |
粗繊維 | 2.50% |
粗灰分 | 6.00% |
水分 | 10.0% |
ボッシュドッグフードはこんな犬におすすめ!
原材料を確認すると、ボッシュはヒューマングレードの素材を使った高品質なドッグフードであることがわかりました。
第一主原料に使われている鶏肉は、高たんぱく・低カロリーのヘルシーな食材で、消化吸収にも優れているため胃腸が弱い犬におすすめです。
さらに、魚油や亜麻仁には、DHA・EPA、α-リノレン酸といったオメガ3脂肪酸が豊富です。皮膚や被毛の調子が気になる犬、シニア犬などにもボッシュを選んであげると良いでしょう。
ただし、製品によっては穀物が含まれているものがあるため、アレルギーが気になる場合は注意が必要です。
ボッシュドッグフードの利用者の口コミ・評判
ボッシュの特徴、原材料などが分かったところで、実際に愛犬に与えている方の反応はどうでしょうか?
SNSや通販サイトでボッシュの口コミを確認してみました。
ボッシュの良い口コミ評判
ボッシュの悪い口コミ評判
レビューがよかったので購入しましたが…
前のフードに混ぜて少しずつ与えたのですが、少し緩いかな…程度でした。ボッシュだけを与えたらすごい下痢で、病院に行くハメになりました。
ボッシュの口コミ・評判のまとめ
SNSにあるボッシュの口コミは、ほとんどのものが良い口コミでした。
通販サイトのレビューでも半数以上が良い口コミであることから、非常に人気の高いフードであると言えます。
良い口コミ
- フードをボッシュに切り替えて食いつきが良くなった
- 皮膚疾患が気にならなくなった
- 内蔵の数値が安定して健康
- 1粒だけハートの形のものが混ざっていて嬉しかった
悪い口コミ
- お店での取り扱いが無くなる
- 臭いがきつく食いつきが悪い
- 下痢になってしまった
- 突然食べてくれなくなった
ボッシュドッグフードのコスパは?最安値とおすすめの購入方法
ボッシュドッグフードが購入できる場所
ボッシュは公式通販サイトがありません。そのため、ボッシュを取り扱っているペットショップへ行ったり、正規取扱販売店である通販サイトで購入したりするのが良いでしょう。
ボッシュドッグフードの最安値は?
基本的に、どのお店で購入しても価格には大きな差はありません。Amazonや楽天でも販売されているので、送料や購入しやすさなどで判断してください。
また、Amazonや楽天は取り扱っている製品の種類が限られていますので、欲しいラインナップが見つからない場合はボッシュの正規輸入代理店と謳っている通販サイトを覗いてみてください。
ボッシュドッグフードの1日あたりの給餌量
まずは、成犬に「ボッシュ ハイプレミアムミニアダルトラム&ライス」を与える場合の、1日の給餌量を紹介します。
下記の表はあくまでも目安量となりますので、愛犬の体重や運動量に合わせて量を調整しましょう。
体重 | 1日の給餌量 |
---|---|
2kg | 45g |
3kg | 50g |
4kg | 75g |
5kg | 85g |
6kg | 100g |
7kg | 110g |
8kg | 125g |
9kg | 135g |
10kg | 145g |
11kg | 155g |
12.5kg | 170g |
15kg | 200g |
※愛犬の年齢によって給餌量は異なります。パッケージに記載された給餌量を参考にしてください。
子犬(パピー)の場合
犬の体が一番成長するのが子犬期です。一生の中でも一番栄養を必要とする時期で、与えるフードの量も成犬時よりも多くなります。
しかし、子犬は消化器官が未発達なので一度にたくさんのフードを食べることができません。そのため、1日の給餌量を3、4回ほどに分けて与える必要があります。
子犬に下痢や嘔吐といった症状が見られるのであれば、一度に与える量や回数が愛犬に合っていない可能性も考えられます。子犬期は常に愛犬の様子を確認するようにしましょう。
この時期に与えるフードは、子犬用と書かれたものをチョイスするようにしてください。
成犬の場合
12ヶ月を超えたあたりから成犬に分類されます。体の成長も落ち着きますので、給餌回数を2回に減らしても問題ありません。
パピー用のフードを与えているのであれば、成犬用に切り替えるようにしましょう。
成犬に子犬用のフードを与え続けることで、栄養の摂りすぎで肥満の原因になることもありますので注意が必要です。
基本的にはパッケージに記載された給餌量を参考にすれば良いのですが、極端に運動量が多い犬の場合は与える量を増やすなどの調整が必要です。
老犬(シニア)の場合
小型犬であれば8才を超えたあたりからシニア期に突入します。
犬も人間と同じように、歳を取ると運動量やエネルギーの代謝が落ちると言われています。そのため、成犬時と同じ量のドッグフードを与えると肥満になってしまうことも…。
毎日寝ていたりして、運動量が減ったと感じる犬には、成犬時の給餌量から10~20%ほど減らすようにしましょう。
ただし、シニア犬でも元気に動き回る犬もいます。そういった犬は減らす必要はありません。愛犬の体重や様子を確認しながら、適切な量の食事を用意してあげましょう。
ボッシュドッグフードのコスパは?給餌量別1ヶ月の目安料金
ドッグフードを選ぶ際に重要なのが、コストパフォーマンスです。実際に愛犬にボッシュを与えると1ヶ月にどれくらいのコストがかかるかを計算してみましょう。
成犬に「ボッシュ ハイプレミアムミニアダルトラム&ライス」(1,944円/1kg)を与えた場合で算出しました。
体重 | 1日の給餌量 | 1ヶ月のコスト |
---|---|---|
2kg | 45g | 2,624円 |
3kg | 50g | 2,916円 |
4kg | 75g | 4,374円 |
5kg | 85g | 4,957円 |
6kg | 100g | 5,832円 |
7kg | 110g | 6,415円 |
8kg | 125g | 7,290円 |
9kg | 135g | 7,873円 |
10kg | 145g | 8,456円 |
11kg | 155g | 9,040円 |
12.5kg | 170g | 9,914円 |
15kg | 200g | 11,664円 |
今回は、1kg入りのドッグフードで計算していますので、3kgや15kg入りのものを購入すれば、もう少しコストが下がります。
この表から、約3kgの小型犬であれば、1ヶ月あたり1.5袋を消費する計算となり、月のコストは3,000円弱です。
10kg以上の大型犬であれば、1ヶ月に4袋以上を消費し、コストは約8,500円となります。
そのため、大型犬にボッシュを与えるのであれば、3kgもしくは15kg入りのものを購入するのがおすすめです。
ボッシュドッグフードを与える際の注意点は?
穀物が多く使用されている
ボッシュには、コーンやコーングルテンといった穀物が多く含まれた製品があります。
犬は穀物の消化が苦手であり、消化不良やアレルギーの原因になりやすいと言われています。
また、涙やけや皮膚疾患、肥満といった症状にも繋がる可能性があるため、注意が必要です。
涙やけや皮膚疾患が気になる犬には、少々価格が高くなりますがグルテンフリーのハイプレミアム+(プラスシリーズ)やライフプロテクションシリーズを選択すると良いでしょう。
ビートパルプが使われている
ビートパルプとは、甜菜から糖分を抽出した後に残る植物繊維です。
主に、ドッグフードのかさ増しや犬の便を固めるといった目的で使われています。
ビートパルプが多く含まれているドッグフードを与えることで、下痢や軟便といった犬の体調不良を見逃す可能性がありますので注意が必要です。
製品名に惑わされないように!
ボッシュのハイプレミアム製品の中に、「ラム&ライス」と記載された製品がありますが、チキンが主原料として使われています。
もちろんラム肉や米も使用しているので間違いではないのですが、チキンアレルギーのある犬には注意が必要な製品です。購入前に必ず原材料を確認するようにしましょう。
ボッシュドッグフード購入前に気になるQ&A
Q.ボッシュドッグフードにお試しサンプルはあるの?
ただし、ボッシュの正規販売店である「ナチュラルドッグフードベレン」という通販サイトで300円前後で購入することができます。
Q.ボッシュドッグフードの保存方法は?
また、ドッグフードは一度開封すると酸化が進みます。酸化したドッグフードは風味や香りが落ちてしまい、犬の食いつきが悪くなってしまうことがあります。
酸化が進むと、犬の体にも悪影響を及ぼしますので、開封後のドッグフードは特に気を付けて保存する必要があります。
Q.ボッシュドッグフードはいつから与えていいの?
Q.ボッシュドッグフードは店舗で取り扱っているの?
ボッシュドッグフードのまとめ
今回はボッシュドッグフードについて解説しました。
ヒューマングレードの原材料を使い、製造過程にも徹底的にこだわったボッシュは、安心・安全なドッグフードであると言えます。また、製品ラインナップも豊富で愛犬の年齢や体重・体質に応じて選ぶことができます。
ただし、ラインナップによっては穀物やビートパルプを使用していたり、「ラム&ライス」と記載されているのにチキンが主原料として使われていたりと気になる点も多いドッグフードです。
購入の際は、愛犬の体質をしっかり確認して選んであげるようにしましょう。