ピナクルは、犬が消化を苦手とする小麦・米・大豆・トウモロコシといったグルテンを、原材料から限りなく排除したドッグフードです。
使われているたんぱく質と炭水化物にこだわり、アレルギー対策にも期待ができると評価されています。
そこで、今回はピナクルの特徴や原材料の安全性、SNSでの口コミなどを調査してみました。ピナクルの購入を検討している飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
目次
ピナクルドッグフードの基本情報
ピナクルの良いところ
穀物が使われていない
ピナクルには、犬が消化を苦手とする穀物が使用されていません。
穀物を多く摂取することで、消化不良やアレルギー、肥満の原因になると言われています。今は愛犬にアレルギー症状がなくても、今後穀物アレルギーを発症する可能性も多いにあり得ます。
そのため、子犬の頃から穀物が含まれていないグレインフリーのドッグフードを与えると良いと言われています。
ピナクルには、アレルゲンになりやすいと言われる小麦やとうもろこしが含まれていないので、安心して与えられます。
動物性たんぱく質の種類が豊富
ピナクルは、チキンを主原料とした「チキン&スイートポテト」をはじめ、トラウト(マス)、ダック、サーモン、ターキーを主原料に使った製品など、ラインナップが豊富です。
例えば、チキンにアレルギーがあっても、トラウトやサーモンを使った製品であればチキンを使用していないので与えることができます。
また、アレルギー予防のためにドッグフードのたんぱく源を定期的に変更する「フードローテーション」にも最適なドッグフードであると言えます。
ピナクルの悪いところ
ライフステージに応じて給餌量の調整が必要
ピナクルには、幼犬用やシニア用といったラインナップがありません。そのため、愛犬の年齢と体重を基準に、1日あたりの給餌量を調整する必要があります。
子犬の時期やシニアになった時に、わざわざドッグフードの切り替えをしなくても良いという点はメリットであると言えますが、給餌量を誤ってしまうと栄養不足や肥満の原因になることも…。
ピナクルを与える時は、パッケージに記載されている給餌量を参考にしましょう。
原材料の品質についての記載がない
ピナクルのパッケージやホームページを確認しても、人間が食する食材と同レベルの原材料であることを示す“ヒューマングレード”といった表記は見当たりませんでした。
さすがに粗悪な原材料を使っているということはないとは思いますが、原材料の産地や品質についてしっかりと記載されているドッグフードの方が安心・安全であると言えるでしょう。
食物繊維の量が多い
後ほど成分値についても触れますが、ピナクルは非常に食物繊維質が多いドッグフードであると言えます。原材料にひよこ豆、えんどう豆、さつまいもといった繊維質の多い食材が使われているからです。
便秘気味の犬には繊維質の多いドッグフードがおすすめですが、お腹の弱い犬の場合、下痢や軟便になることがあるので注意が必要です。
基本情報
ここでは、ピナクルの中で人気の「ピナクル チキン&スイートポテト」の基本情報を紹介します。
商品名 | ピナクル チキン&スイートポテト |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価(税込) | 3,904円(税込)/2kg ※参考価格 |
内容量 | 800g・2kg・5.5kg |
カロリー(100g) | 355kcal |
賞味期限(開封前、開封後) | パッケージに記載の期限を参考。開封後は1ヶ月程度 |
生産国 | アメリカ |
販売元 | 株式会社Biペットランド |
対応年齢 | 全年齢 |
メイン食材 | チキン |
穀物類 | 不使用 |
酸化防止剤 | 不使用 |
粒の大きさ | 6mm |
公式サイト | http://www.bi-petland.co.jp/index.php |
ピナクルドッグフードの原材料と成分
グレインフリーで、アレルギーで困っている犬にもおすすめのピナクルですが、実際にはどんな原材料を使っているのでしょうか。
ここでは、「ピナクル チキン&スイートポテト」の原材料と成分について詳しく紹介します。原材料のなかでも気になる食材については赤文字で表示しました。
ピナクルドッグフードの原材料
チキン、乾燥チキン、ひよこ豆、えんどう豆、えんどう豆粉、トマト繊維、鶏脂肪、さつまいも、亜麻仁、ナチュラルフレーバー、サーモンオイル、にんじん、パプリカ、セロリ、塩化カリウム、キヌア、卵、塩、海藻、ビタミン(塩化コリン、ビタミンE、ビタミンC、ビオチン、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンB6、ビタミンD3、葉酸)、ミネラル(硫酸亜鉛、硫酸鉄、鉄アミノ酸キレート、亜鉛アミノ酸キレート、セレニウム酵母、銅アミノ酸キレート、硫酸銅、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム)、ガーリック、パセリ、ほうれん草、ローズマリーエキス、セージエキス、パイナップル、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・カゼイ、ビフィドバクテリウム・サーモフィラム、エンテロコッカス・フェシウム |
ピナクルドッグフードの主な成分
粗タンパク質 | 26.0%以上 |
---|---|
粗脂肪 | 15.0%以上 |
粗繊維 | 6.0%以下 |
粗灰分 | 7.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
ピナクルドッグフードはこんな犬におすすめ!
アレルギーが心配な犬
原材料を確認すると、ピナクルはグレインフリーのドッグフードであることが分かりました。
また、使われている動物性たんぱく質もチキンをはじめ、トラウト、ダック、サーモン、ターキーと種類が豊富なため、アレルギーのある犬でもドッグフードの選択肢が広がるというメリットがあります。
体重増加が気になる犬
ピナクルは比較的低カロリーでヘルシーなドッグフードです。
太りやすいと言われる穀物を使用しない代わりに、さつまいもなどの低GI(血糖値の上昇をゆるやかにする)食品が使われています。
そのため、肥満気味のペットやシニア犬にも最適です。
ピナクルドッグフードの利用者の口コミ・評判
ピナクルドッグフードを実際に使用している方の評価はどうでしょうか。SNSで、ピナクルを愛犬に与えているという方の投稿を確認してみました!
ピナクルの良い口コミ評判
ピナクルの悪い口コミ評判
ピナクルの口コミ・評判のまとめ
SNSでピナクルの評判を確認してみたところ、愛犬の皮膚トラブルや涙やけに悩む飼い主さんから多くの支持を集めていることが分かりました。
一方、便の回数が増えたり軟便になってしまったりと、体調の変化を訴える口コミも若干見られました。
ドッグフードにも犬との相性がありますので、ドッグフードを切り替えた直後は愛犬の様子を特に注意深く見てあげることが大切です。
良い口コミ
- 皮膚トラブルや涙やけに悩む犬におすすめ
- 涙やけ予防に最適
- 食いつきが良く皮膚トラブルが減った
悪い口コミ
- 便の量が増えた
- 便が柔らかめになる
- 塩分が割と入っている
ピナクルドッグフードのコスパは?最安値とおすすめの購入方法
ピナクルドッグフードが購入できる場所
ピナクルは、ペット専門のペットショップ店頭や通販サイトで販売されています。ホームセンター(ホームセンター内のペット専門店は除く)では販売されていないので注意が必要です。
もし、近所のペットショップでピナクルが見つからない場合は、電話で取扱店を問い合わせることもできますので利用してみましょう。
フリーダイヤル:0120-144-475
ピナクルドッグフードの最安値は?
大手通販サイト「楽天」でピナクルの価格を確認したところ、2,599円(税込)で購入できることが分かりました。
ピナクルは販売店舗によって価格が違いますので、お得に購入できるショップを探してみると良いでしょう。
ピナクルドッグフードのコスパは?給餌量別1ヶ月の目安料金
「ピナクル チキン&スイートポテト」の参考価格から、1ヶ月の給餌量を算出してみます。
参考価格では、2kg入りのものが3,904円(税込)となっていますので、1gあたりのコストが約2円です。
次に、この後紹介する給餌量一覧で、愛犬の年齢、体重から1日の給餌量を確認してみてください。
1日の給餌量に2円をかけた数値が1日のコストになり、さらにその価格に30をかけると1ヶ月のコストが算出できます。
例えば、5kgの成犬なら下記の計算式になります。
(93g×2円)×30日=5,580円(1ヶ月のコスト)
5kgの成犬なら1ヶ月あたりのコストは約5,580円であることが分かりました。グレインフリーのドッグフードですので、この価格は比較的安いと言えるでしょう。
ピナクルドッグフードの1日あたりの給餌量
ピナクルは全ライフステージ対応のドッグフードです。まずは、年齢別での給餌量をチェックしてみましょう。
今回は、「ピナクル チキン&スイートポテト」の給餌量を紹介します。
子犬(パピー)の場合
体重 | 1日の給餌量 |
---|---|
1~5kg | 51~112g |
5~9kg | 112~172g |
9~14kg | 172~249g |
14~18kg | 249~309g |
子犬期は、犬の体が成長する大切な時期です。一生のうちで1番栄養素を必要とするため、与えるドッグフードの量も多くなります。
しかし、子犬は消化器官が未発達ですので、1度にたくさんの量を食べることができません。1日の給餌量を3、4回に分けて、少量ずつ与えるようにしましょう。
食べる量が多いと便が柔らかくなる傾向がありますので、しっかり観察して適正量を与えてください。
成犬の場合
体重 | 1日の給餌量 |
---|---|
1~5kg | 42~93g |
5~9kg | 93~144g |
9~14kg | 144~207g |
14~18kg | 207~258g |
18~27kg | 258~372g |
27~36kg | 372~486g |
36~46kg | 486~613g |
1才を超えた頃から体の成長が落ち着きますので、給餌量を減らしましょう。この時期に子犬と同じ量を与え続けると、肥満の原因になりますので注意が必要です。
また、給餌回数は2回で問題ありません。時間を決めて、毎日同じ時間に食事を与えましょう。
ただし、犬によっては空腹の時間が長いと嘔吐してしまう子もいますので、そういった症状が見られる場合は回数を増やしてください。
老犬(シニア)の場合
体重 | 給餌量 |
---|---|
1~5kg | 38~84g |
5~9kg | 84~129g |
9~14kg | 129~186g |
14~18kg | 186~232g |
18~27kg | 232~335g |
27~36kg | 335~437g |
36~46kg | 437~551g |
小型犬であれば、7才を過ぎるとシニア期に突入します。人間同様、犬も歳を取ると運動量や代謝が落ちてしまいます。
体重を維持するためにも、給餌量を若干減らすと良いでしょう。ただし、シニア犬でも元気に動き回る犬もいますので、愛犬の運動量や体重を見ながら食事量を調整してあげてください。
ピナクルドッグフードを与える際の注意点は?
ピナクルはアレルギー対応食ですが、全ての犬のアレルギーに対応しているという訳ではありません。
もちろん、チキンやビーフにアレルギーがある犬なら、サーモンやトラウトが主原料の製品を与えればアレルギーの症状が治まるかもしれません。
しかし、アレルギーを起こす食材は犬によってそれぞれ異なりますので、気になるようであればかかりつけの動物病院で相談してみてください。
ピナクルドッグフード購入前に気になるQ&A
どうしても犬の食いつきを確認したいという場合は、製品版の800g入りの小袋を利用してみると良いでしょう。
こちらを利用することで、1度与えただけではわからない便の様子や体調の変化についても確認することができるので、小袋購入の方がおすすめです。
ドッグフードは開封すると酸化が始まりますので、しっかりと封をして1ヶ月以内に使用するようにしましょう。
年齢に応じて給餌量を変更すれば、子犬からシニアまで全ての年齢の犬に与えることができますので、好き嫌いの多い犬にもおすすめです。
ホームセンター(ホームセンター内のペット専門店を除く)やスーパーでは取扱いがありませんので注意してください。
ピナクルドッグフードのまとめ
今回はピナクルについて紹介しました。
ピナクルは、犬が消化を苦手とする穀物を使用していないドッグフードで、愛犬の涙やけや皮膚トラブルに悩む飼い主さんにおすすめです。
また、グレインフリーのドッグフードのなかでも比較的価格が安いです。1日の給餌量が多い大型犬や多頭飼いの家庭でも手に入れやすいドッグフードであると言えます。
その一方、使用されている原材料について“ヒューマングレード(人間の食材と同レベルの品質)”というような表記は見当たりませんので、実際にどういった食材を使用しているかは疑問の残る点です。
ただ、こういった点を除いても非常に評価の高いドッグフードであると言えますので、気になる方はぜひ一度試してみてください。